宝当神社へは余裕が必要
宝当神社へ行きてぇ。「え?」ほら、前に話したよね?「大分前?」うん。「あー…確か。けど理由は?」当然、開運UP!「迷信じゃ」信じてこそ、やろ?
「宝当神社かぁ。でも、大分遠くだぜ」存じておる。「じゃあ!」だから余計さ。ほら可愛い子にゃ、旅をと。「別に私は、貴方の幼馴染みであり、親では」
へーへー、相変わらずお堅いこって。「はぁ、旅費は?」宝当神社へ参るぐらい、数万ありゃ問題ねーさ。
「あんた馬鹿?新幹線で行くにせよ、んなハシタ金じゃ帰ってこれんわ」マジ?「当然。今時、ヒッチハイクでもする気?」
いやー俺、コミュ症で無理。宝当神社は訪れてぇけど、道中、見知らぬ人の車に乗っけて貰い、助手席で愛想笑い…考えるだけで胸が。
「諦めれば?」嫌だ!「頑固者」ちゃうわ!男子は一度口にすりゃ、実行せぬは名が廃ろう?!
「別にー。あたしとしちゃ、結構どうでもー。前言撤回位、気にせんよ」学生の内に、一度足を運ぶべきだ!「分らんわぁ。良さが、魅力さっぱりね」